中国生態環境部と農業農村部、「農業農村汚染対策攻略戦行動計画」を発表――飲用水源の保護や汚水対策を強調

中国生態環境部と農業農村部は、2018年11月6日、「農業農村汚染対策攻略戦行動計画」を共同で発表した。同計画の主な内容は、以下のとおりである。

【目標】

  • 農村の飲用水源を保護し、飲用水の安全性を保障する。
  • 生活ゴミや汚水対策により、清潔で整った農村環境を実現する。
  • 化学肥料や農薬の使用量、農業用水総量を削減する。
  • 農業の非点源汚染による基準超過水系の水質、農業廃棄物の総合利用率、環境管理監督能力、農村住民の参加度の向上を図る。

同計画では、以下の5つの主要な課題についても言及されている。

主要課題 詳細
農村における飲用水源保護の強化 農村の飲用水源における調査・評価および保護区の画定を急ぎ、飲用水質のモニタリングの強化を図り、農村の飲用水源環境リスクの調査および整備を実施する。
農村の生活ゴミおよび汚水対策の推進 農村における生活ゴミ対策の強化を図り、生活汚水対策についても段階的に推し進め、農村の汚染対策施設の継続的な運用を保障する。
養殖・飼育業における汚染問題の解決強化 養殖・飼育における生産のクリーン化や産業モデルのエコ化を推し進め、畜産糞尿汚水の資源化再利用を強化し、家畜家禽の大規模飼育環境に対する管理監督の厳格化を図り、水産養殖の汚染防止や生態系保護を強化する。
栽培業における効果的な汚染対策 化学肥料や農薬の減量と効果増強を継続的に促進し、わらや農業用フイルムの資源化再利用の強化を図り、栽培業の産業モデルにおけるエコロジー化を大々的に推し進め、耕地の分類管理を実施して、カドミウムなど重金属関連の重点業種企業に対する調査や整備を実施する。
農業農村環境に対する管理監督能力の向上 生態系保護のレッドラインを厳守し、農業農村の生態環境に対する管理監督や取締りを強化する。

また、同計画では、農業における水道料金の総合的改革や、規定量超過時の累進割増料金の全面的な実施など関連政策の整備を図ることや、財政資金の投入を強化して農業・農村における汚染対策を促進するなどの保障措置についても打ち出されている。

なお、「農業農村汚染対策攻略戦行動計画」の原文については、以下のURLより閲覧可能である(中国語繁体字)。
http://www.mee.gov.cn/xxgk2018/xxgk/xxgk03/201811/t20181108_672959.html

タグ「, , 」の記事:

2020年3月24日
米EPA、飲料水中のPFOAとPFOSの規制を予備決定
2020年3月23日
中国水利部、「2020年水土保全業務要点」を発表――生産や建設における水土保全関連法規への違反行為を厳しく処罰し、「ブラックリスト」に加えるなど信用管理を実施
2020年2月23日
米州水規制規制機関協会ADERASA、上下水法規に関する第12回イベロアメリカ・フォーラム開催
2020年2月1日
ブラジル・リオデジャネイロの上下水会社CEDAEの飲料水の水質問題で、民営化プロセスが困難になる可能性あり
2020年2月1日
ラ米ではPPPによる上下水部門への民間の参加が必要だが、法整備などの面で課題あり