マレーシア政府、サバ州の無収水対策に1億7000万リンギットを拠出

マレーシア水・土地・天然資源省(Ministry of Water, Land and Natural Resources)は、サバ州の無収水対策に向けて合計17000万リンギット(約461763万円)を拠出すると発表した。サバ州は現在、水道管の無収水率(NRW)が52%に達しており、水損失が課題である。同省のXavier Jeyakumar大臣によると、無収水低減対策は多大な費用が必要となるため、サバ州における現在の無収水レベルを引き下げる無収水低減プログラムへの投資を継続的に行うとしている。

Xavier大臣は、「サバ州の無収水率を20%程度まで低減すべきであり、これを実現するには一定の期間を要する。水利用の懸念が存在する限り、それを国民へ啓蒙する必要がある。無収水率の低減には連邦政府とサバ州とが共同で取り組むべきである」と述べた。同大臣は続けて、無収水に対する懸念はサバ州の特有の問題ではなく国土全体に及んでいるとし、国全体の無収水率は最低でも24%から28%に達していることを強調した。Xavier大臣は、「我々は州政府と共同で問題解決に取り組む必要があり、一定額の予算を各州に配当した。サバ州には年間約1億7000万リンギット(約46億1763万円)を充当している。国全体の水損失を低減するため、最低5~6箇所の地域において同様の対策を講ずる」と述べた。

また、州首相(Chief Minister)による要請に基づき、コタベルドの河川流域に関する包括的な調査を現在実施していることを、Xavier大臣は明らかにした。同調査は、洪水の低減、河川の浚渫、サバ州における農業用水としての水資源の利活用など、様々な問題解決の糸口となると、位置付けられている。調査実施に700万リンギット(約1億9014万円)の予算が支出されており、調査完了には9カ月から1年を要する見込みである。Xavier大臣は、「調査結果に基づき、マレーシア全域を対象とした総体的な解決策をどのように実施するかを、我々は州政府と協議の場を設け討議していく」と述べた。

更にXavier大臣は、州政府が要請した幾つかの優先的プロジェクトの一つとして、Paparダムの建設を強調した。水・土地・天然資源省は、バンダル・タワウの洪水対策として同ダムの建設に4億7800万リンギット(約129億8370万円)の予算を配当している。同ダムの着工前に再入札が実施される予定で、スンガイ・タワウ流域の洪水軽減対策に5000万リンギット(約13億5813万円)の予算が充当された。同大臣は、以前タワウを訪問した際に、洪水軽減対策として同流域の堤防沿いの土地造成を来年6月に着工するとの見解を改めて示していた。Xavier大臣は、サバ州民が直面する問題解決に向けて、同州政府と共同で取り組んでいることに喜びを表した。同大臣は、「サバ州民と同州の将来のために、連邦政府と州政府との密接な関係と相互理解を今後も継続していく」と述べた。

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