2018年12月10日アルゼンチン政府は、上水道建設のためのアラブ経済開発クウェート基金からの4930万米ドルのコルドバ州政府への融資を承認する政令 No.2018-1120-APN-PTEを公布し、コルドバ州知事がクウェートに赴いて12月12日に融資契約書に調印した。融資による建設工事は、コルドバ州の公共事業・財務省が、投資・財務局が管轄する。
融資対象はコルドバ州の、エル・チャチョ、バジェ・アレグレのアルタ・グラシア、プニージャ・スル、シエラス・チカス・ノルテ、タンティ、アルトス・デ・チピオン、ラ・パラ地方の6つの上水道で、州の20万人の住民に飲料水を提供するものとなる。融資期間は24年で、猶予期間4年、金利3%と有利な条件となっている。
2018年2月のコルドバ州政府の報道によれば、エル・チャチョの上水道は全長85㎞で工期は720日、シエラス・チカス・ノルテの上水道は工期720日、プニージャ・スルの上水場は540日、タンティの上水道は300日となっている(エル・チャチョ以外の上水道の全長の情報は、ない)。
なおコルドバ州知事に同行して、アルゼンチン外務大臣及びアルゼンチン企業がクウェートを訪れ、クウェート企業とのインフラ、観光分野でのビジネスラウンドを行って両国間の通商振興を図った。またアルゼンチン外務大臣は、クウェート財務大臣及び、海外での投資資金が305億米ドルあるといわれるクウェート投資庁KIA長官とも面談した。クウェート外務大臣との面談では、クウェートのアルゼンチンへの投資と、アルゼンチンからクウェートへの牛肉、冷凍チキン、穀物、乳製品、魚、小麦粉、家畜の輸出を拡大する必要性が語られた。