2019年2月1日、上海市水務局は2017年7月に発表された「排水者に対する管理監督業務のさらなる強化についての通知」(以下「通知」)を改正し、新規定と新標準に基づき、排水に関する基準の引き上げを図る。
同「通知」は2017年7月、上海市水務局に発表されたもので、排出標準、水質モニタリング、行政審査・許可、行政管理監督という四つの面から排水者に対する管理監督業務の強化を図っていた。
2018年1月1日より正式に施行された「上海市水資源管理若干規定」は排水許可証の発給と執行標準について規定した。それに続き、2018年末、上海市地方汚染物質排出標準である「汚水総合排出標準」(DB31/199-2018)が公布され、廃水の納管排出(排水パイプネットを通じて廃水を汚水処理施設に排出する)に関する規定が打ち出された。新しい政策や標準の打ち出しにより、「通知」の内容の一部改正が必要となったため、市水務局は改正および再公布を行ったものである。
「通知」は4項目で構成され、その中、第1、3、4項目が今回の通達により改正され、主な改正内容は下記のようである。
- 第1項目「排出基準の厳格化」の表現を「上海市内の納管排出者に排出される汚水の水質は『汚水総合排出標準』(DB31/199-2018)、『都市部下水道に排出される汚水水質標準』(GB/T31962-2015)および関連の国家業界標準に従う」に改正;
- 第3項目「行政審査・許可の厳格化」の1文目を「都市排水責任部門は『都市部排水及び汚水処理条例』、『都市部汚水排入排水管網許可管理弁法』および『上海市水資源管理若干規定』などの法律法規に基づき、排水許可証の発給業務を展開すべきである」に変更;
- 第3項目「行政管理監督の厳格化」の1文目を、「属地管理、主体責任原則を強化する。排水許可証を取得せずに、あるいは所有する許可証が期限切れにもかかわらず、都市部の排水処理施設に排水を無断排出する場合、各区排水管理部門は『都市部排水及び汚水処理条例』および『上海市水務局、上海市海洋局行政処罰裁量基準』に基づき、排水者を処罰すべきである」に改正。
- その他、一部の表現を変更する。
内容改正に伴い、「排水者に対する管理監督業務のさらなる強化についての通知」が2019年2月1日付けて改めて公布され、即時発効し、有効期限は2022年7月10日までと定められている。
今回の「通達」の原文は下記のURLよりダンロード可能である(中国語:簡体字)。
http://www.shanghai.gov.cn/nw2/nw2314/nw2319/nw12344/u26aw58172.html