コロンビア住宅省、節水を推進する枠組みとなる政令を公布

コロンビアの住宅・都市・国土省は2019年4月24日、節水を奨励するため、「住宅・都市・国土統一規則(2015年5月26日政令第1077で公布)」の第2冊、パート3、第6巻、第3章、セクション5の第2.3.6.3.5.15条に以下を追加する政令第673号[1]を公布した。「全国的な降水量不足による地方レベルの気象条件により、水文・気象・環境調査庁(IDEAM)の情報をもとにして、上下水規制局(CRA)は、節水を奨励する為の決議書を発布する。決議書は発布10日前までに上下水規制局のサイトで公表し、意見やアドバイスを受けること。」

この政令により、全国的な自然現象の降雨量減少で水不足になるだけでなく、地域の気候の変化により局部的に水不足となる場合もあるが、その際に、上下水規制局(CRA)が水を大量に消費するユーザーへの罰則を規定することが可能になると、住宅・都市・国土省のサイトのニュースで大臣が述べている。

2018年の国家水調査書によれば、全国の35%以上にあたる24県の391の市町村では、季節的な降雨量低下による水不足や、公共の上下水サービス中断が起こりやすい状況となっている。副大臣は、水文・気象・環境調査庁(IDEAM)の情報を分析したうえで、飲料水供給の為の水文気候委員会(CHAP)を創設して、水源の水量に影響を与える可能性を調査し、それをもとに上下水規制局が規制を規定するかどうかを判断することが提案されていると述べている。上下水規制局が規定する規制には、節水を奨励する為、水の大量消費に超過金を課すなどが含まれることになる。

こうした簡単な対策により、歯磨きや食器洗いで水を流しっぱなしにしない、シャワーは5分以内にする、植木への灌漑は夜に行うなど、各家庭での節水が期待できると、大臣は述べている。

[1] 以下よりダウンロード可能。
https://dapre.presidencia.gov.co/normativa/normativa/DECRETO%20673%20DEL%2024%20DE%20ABRIL%20DE%202019.pdf

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