中国生態環境部は2019年9月19日、国家標準(GB)「紡績工業水汚染物質排出標準(意見募集稿)」を公表し意見募集を開始した。今回の意見募集は、「中華人民共和国環境保護法」、「中華人民共和国水汚染防止法」などの法律を徹底的に実施し、紡織工業汚染物質の排出基準の体系を完備するために作成され、意見募集の締め切りは2019年10月18日とされている。今回の標準は旧標準に対して下記のように改正されている。
- 標準の名称は「紡織工業水汚染物質排出標準」と変更された;
- 標準の適用範囲を調整し、規定した;
- 綿紡、麻紡、毛紡、シルク紡、化学繊維紡織製造、メリヤス編み、かぎ針編み、および産業用紡織製品の製造など8項目の用語と定義が追加された;
- 「公共汚水処理システム」を「汚水集中処理施設」と変更し、定義を修正した;
- 汚染規制項目に「発光細菌の急性毒性」及び「オオミジンコ急性毒性」の2項目を追加した;
- 紡織工業企業の汚水集中処理施設への間接排出の規制に関する要求を修正した;
- 綿紡、麻紡、毛紡、シルク紡、化学繊維紡織製造、メリヤス編み、およびかぎ針編みの、染色・整理企業の製品の基準排水量制限値を修正し、不織布製造企業の製品の基準排水量制限値を追加した;
- 直接排出(環境へ直接に排出する)の際の即時サンプル採取に関する制限値を規定した。
今回の新たな標準の基準値について、一部は先進国より厳しいとみられている。
上述の意見募集の原文は、下記のURLより閲覧できる(中国語簡体字)。
http://www.mee.gov.cn/xxgk2018/xxgk/xxgk06/201909/t20190926_735763.html