中国上海市、改正版の「上海市排水および汚水処理条例」を公布し2020年5月1日より施行――分流式下水道の厳格化などを盛り込む

2019年12月19日、《上海市排水および汚水処理条例》が、上海市人大常委会第16次会議の席上審議され、票決により採択された。以前の《上海市排水管理条例》は1996年より実施されたもので、今回の法改正は新法成立旧法廃止方式が可決され、元の条例に対して全面的な改定が実施された。本条例は2020年5月1日より施行される。

今回の法改正は、農村汚水管理、ポンプ場放水規則、雨水汚水分流の厳格化など、最近顕在化してきた都市排水と汚水問題の新たな状況を考慮したものである。農村の生活汚水管理の特殊性を特に考慮して、条例は計画編制、施設建設、汚泥処理処置、施設運行要求などの点で特別の規定を設けている。

それらの概要は次の通り。

1.本条例は、郷鎮政府に農村生活汚水処理計画に基づき、汚水処理施設の建設計画を策定し、適切な集中的汚水処理施設の建設を要求している。城市の排水と汚水処理施設に隣接する農村区域の生活汚水は、最寄りの城市の処理施設に組み込むべきであり、郷鎮政府により連結施設を建設する必要がある、としている。

2.雨水の根源的排出を削減し、スポンジ都市建設を推進することが、この条例の注目点である。条例は、根源的な排出の削減を、国民経済および社会発展計画に組み入れる重要な項目と位置づけ、国土空間計画作成時に根源的な排出削減の内容を統一的に考慮することを要求している。建設段階において、都市中心部の建設プロジェクトでは、関連する計画および標準に基づき、雨水の集積利用設備を建設し、その他区域の大型公共建築では、雨水集積利用措置を優先して採用しなければならないと規定している。

3.汚泥処理処置能力において存在する一定の能力不足問題に対して、条例は対策を提示し、国土空間計画作成時に、汚泥処理処置及び汚泥資源化利用を統一的に考慮するよう要求している。運行維持管理機関、汚泥処理処置機関には、汚泥処理処置を安全に行い、汚泥の行方、用途、用量などに対して追跡、記録、報告を実施するよう要求している。

4.排水および汚水処理施設運行中に廃ガスを産出する一部の都市と町の状況に対して、条例は又建設機関に対して、大気汚染物質処理施設の建設を同時に実施するよう明確に要求している。

5.条例は、ポンプ場の河川への排出に関しても関連規定を定めている。ポンプ場の排水によって汚水が河川に流入するのを規制し、ポンプ場が河川に排出する汚染物質の総量を削減するために、条例は、洪水防止機能を持つポンプ場に対して汚水遮流設備の設置を提示し、条件の合う処では、ごみの遮蔽・清掃装置の設置を要求している。日照り時にポンプ場が河川へ放水するのを許可する状況を厳格に規定し、ポンプ場の点検修理、或いは洪水防止、応急措置などの原因で排水管道の水位を下げる必要性の確認をする必要があるとしている。

6.雨水と汚水の分流に関して、条例はまた関連の規定を設け、さらに厳格な雨水・汚水の分流を実施する:第一に、雨水・汚水分流地域において、排水する機関および個人は、雨水管網に汚水を放出してはならないことを明確にする。第二に、雨水・汚水合流地域において、関連部門に対して、実際の状況に基づき旧市街区域の改築および道路建設時に統一的に分流改造を手配することを要求する;新設プロジェクトの内部では雨水・汚水分流を実施し、将来の当該地区の雨水・汚水分流改造の基礎を打ち立てなければならない。

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