ブラジル社会開発銀行、PPPによる水事業への民間参入は2018年まで増加が続く見通しを発表

ブラジルの国家開発銀行BNDESが2014年12月に発表した「2015-2018年投資見通しと業界別パノラマ」によると、2006年から2013年の間に、上下水サービスのコンセッションによる民間の参画数が、180から265と44%増加している。上下水サービス民間委託協会(ABCON)が2014年に実施した調査によるもので、過去2年の主なものとして、以下が挙げられている。

  • 3700万人の住民を対象とするレシフェ市の下水道サービスへの、Odebrecht社のPPPによる参画。投資金額43億レアル。
  • 1500万人の住民を対象とするリオデジャネイロ市西部の汚水処理への、Odebrecht及びBrasil Aguas社のPPPによる参画。投資金額18億レアル。
  • サンパウロ州の下水道への、Camargo Correa社のPPPによる参画。投資金額22億レアル。
  • グアルーリョス市の下水処理への、OEA International社のPPPによる参画。投資金額12億レアル。
  • ミナスジェライスの下水道への、Odebrecht社のPPPによる参画。投資金額5億レアル。

2015-2013年の投資見込みは370億レアルで、2013年作成の国家上下水計画で予定されている、2033年まで年間150億レアルという水準よりも低いものとなっているが、民間の参画が同じレベルで増えると見込まれている。

報告書では、国内の主な民間プレーヤーとしてFoz do Brasil、CAB Ambiental、Aegea及びSAAB Aguas do Brasilの4社が、今後の参入拡大が見込まれる国際企業としてはVeolia、Suez、Grupo Cobra、Acciona、Arizona Gtoup、Aqualia、Marubeni、GS Inimaが挙げられている。また最近特に、中国、シンガポール、日本などのアジアの民間投資ファンドや政府系ファンドのブラジルの水事業への投資意欲が示されており、今後運営会社のサービスの質や、運営効率の向上が更に要求されていくであろう点が指摘されている。

なおブラジルでは成長促進プログラム(PAC)の2007年から2009年の第一フェーズで、369億レアルが上下水道インフラに投資され、2013年12月現在の進捗は66%となっている。2010年から2013年の第二フェーズの予算は442億レアルで、うち68%が既に契約済みとなっている。

報告書は以下よりダウンロード可能である。
https://web.bndes.gov.br/bib/jspui/bitstream/1408/2842/5/Perspectivas%20do%20investimento%202015-2018%20e%20panoramas%20setoriais_BD.pdf

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