Suez Environnement、水道基盤のスマート・オペレーション・センターを開設

Suez Environnementは2015年3月3日、フランス内外における上下水道システムを一元管理するための“スマート・オペレーション・センター”を欧州で初めて仏イヴリーヌ県ペック(Pecq)に開設したことを発表した。このデジタル化されたオペレーション・センターでは、遠隔検針システム及びSmart Waterシステム*1で構成されるインフラストラクチャー全体を監視することができる。これらのインフラストラクチャーはコンピュータ及び遠隔操作技術に基づくものであるが、その円滑な操業を保証する上で継続的な監視を必要としている。

スマート・オペレーション・センターは、インフラストラクチャー全体の十全な機能を保証し、信頼性の高いリアルタイムの情報を地方自治体と事業者に提供することができる。その具体的な機能は次のようなものである。

  • あらゆる異常事象(漏水、水道メータの故障、水圧低下)を迅速に検知し、それらの異常を事業者に報知することにより、速やかな対応を促す。
  • Ÿ地域管理センター*2が水道網やプラントの最適な操業を実現し、サイクル全体(造水、給水、浄水)の運用に必要な介入を行うことができるように、信頼性の高いデータを提供する。

Suez Environnement社の子会社Ondeo Systems社はこれまでに、遠隔検針が可能な水道メータを欧州全域で200万体以上売り上げ、そのうち140万体が既に使用されている。これらのインテリジェント管理ソリューションの顧客は現在500以上に上り、さらに平均10%/年のペースで増加するものと予想されている。なお、スマート・オペレーション・センターのシステムは、ガスメータや廃棄物管理に用いられるセンサーの監視にも応用することが可能である。

*1 上水道システムの最適化のためのAquadvancedTMと、雨水の管理に関するINFLUXTMにより構成されるインテリジェント管理ソリューション。

*2 Suez Environnement社の子会社Lyonnaise des Eauxは現在、仏国内15カ所で地域管理センターの整備を進めており、2015年末までに全センターが開設される見込みである。

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