Itron、IoTソリューションによる水道改善プロジェクトをトンガで展開

南太平洋の島国、トンガ王国の国有水道ユーティリティであるトンガ水道局は、エネルギーと水の効率よい利用に向けた技術とサービスで世界をリードするItron, Inc.(本社:米ワシントン州リバティーレイク)のOpenWay Riva IoT共用ネットワークを採用し、水損失の低減と水道運営の改善をめざしている。

電力と水道をひとつのソリューションで統一的に管理

Itronは2017年6月6日、同社が水問題の改善のためのOpenWay Riva IoTソリューションをトンガ水道局に提供する契約に署名したことを明らかにした。トンガはいま、同国の水資源とエネルギー資源をよりよく活用するため、Itronのひとつのソリューションで電気と水の両方を統一的に管理しようとしている。同国がこれまで成功を収めてきた電力システムを足掛かりに、トンガ水道局は同じネットワークに新たなスマート水道メーターを導入することで、漏洩にともなう水損失を低減し、水道料金不払いによる取りはぐれを正確に把握するとともに、利用者サービスを改善していく。

トンガ王国はオーストラリアの東方3000マイルほどの南太平洋上に位置し、人口は10万余りである。トンガ水道局は、同国最大の島、トンガタプ島でトンガ電力公社(TPL)が使っている既存のOpenWay Rivaネットワークを活用し、OpenWay Riva適合仕様の静的水道メーターをそれに接続する。トンガ水道局はTPLと同じネットワークを利用することで、ネットワーク管理や水道の保守の面でもItronのサービスをうけることができる。

老朽化したインフラ、水道使用量の不正確な測定、それに料金の不払いが相俟って、トンガタプ島のいくつかの地域では無収水による損失がきわめて大きく、水道局の収入を押し下げている。水道網全体にわたってより詳細なデータを集め、分析することで、トンガ水道局は水道水消費量をより正確に把握し、漏洩をより早期に検知できるほか、これによって水道利用者自身が使用量を継続的に知ることができるようになる。トンガタプ島において統一されたひとつのネットワーク・インフラを用いてエネルギーと水の両方の問題に取り組み、さらにこのシステムの運用面でItronとパートナーを組むことにより、トンガ王国は投資収益率を高め、ユーティリティの価値の向上を加速しようとしている。

これについて、トンガ王国公共ユーティリティ庁スマート・メータリング委員会のAisake Tuiono委員長はこう述べている。「トンガタプ島の既存のOpenWay Rivaネットワークを水道にも利用することによって、ここは真にスマートな島になろうとしている。オープン・スタンダーズ・ネットワークのメリットが水道運営にまでひろがり、水損失の原因をよりよく把握しつつ利用者へのサービスと信頼を向上させていけることを期待している。Itronはこの業界ではよく知られたリーダーであり、ユーティリティがエネルギーと水の資源を効率よく管理するのに貢献している。このようなリーダーと協力してわれわれの事業を改善し、水の損失を減らしていけるのはよろこばしいことだ」

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