ブラジル・サンパウロ州のビリグイ市、上下水サービスを民営化すると提案――投資額約4000万米ドル

ブラジルのサンパウロ州のビリグイ市長は、35年間のコンセッションで同市の上下水サービスを民間企業に委託する提案を市議会に提出したと、2018年11月15日に報道された。事業運営にあたっては、15000万レアル(約4000万米ドル相当)の投資が必要となる。

同市では、11月初めの連休に深井戸からの汲み上げポンプの稼働不良で2日間断水となり、3万5000人の住人が影響を受けた。市長によれば、同市の上下水システムは、短期的に3000万レアル、中期的に1億2000万レアルの投資が必要な状況となっているが、市にはその予算がないため民間の資金が必要としている。また民営化する場合は、民営事業を監視するArsebという機関の創設も提案されている。

民営化に関する決議はされていないが、何人かの市議員は、問題の解決は民営化ではなく上下水サービス運営管理の改善として、民営化に反対している。反対の理由として、水が不足している市の北部と深井戸をつなぐための予算が50万レアル承認されている他、6ヵ月前からの水道料金の値上げで資金はあるはずであり、それを適切に使えば民営化は必要ない点が挙げられている。また新しい集合住宅建設計画があるが、サステナブルな都市開発とマッチしておらず、必要なのは上下水インフラを考慮した適切な都市計画である点も指摘されている。

ビリグイ市では水問題は数年前から続いており、連休に自宅で過ごす時間が増える時期や夏には、家庭での水の消費が増加して水不足になりがちとなっている。しかし、サンパウロ大学が実施した調査によれば、ビリグイ市の水の60%はバイショテス川を水源としているが、30万人の住民に必要な水は100年以上もつとされており、問題は水資源ではなく、上下水サービスの管理と質の問題だとも指摘されている

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