メキシコ環境省、2020年以降のメキシコ水委員会CONAGUA管轄の飲料水・汚水処理プログラムの運営規則を公布

メキシコ環境省は2019年12月31日、2020年以降のメキシコ国家水委員会CONAGUA管轄の飲料水・汚水処理プログラムPROAGUAの運営規則[1]を公布した。連邦政府の補助金によるPROAGUAプログラムが、効率よく効果的に、また透明性をもって運営されるようにすることを目的とするものとなっている。

PROAGUAプログラムは、都市部の上下水インフラ部門、農村部の上下水インフラ部門、上下水会社の総合開発部門、汚水処理プラント部門からなる、国家水委員会CONAGUAが管轄する連邦政府の資金援助プログラムで、まだ地域格差が大きい上下水サービスを全国レベルで普及させ、州政府の協力で各市町村管轄の上下水サービスの質を向上させることを目的とする。

都市部の上下水インフラ部門の場合、資金援助対象となるプロジェクトは、新しい上下水インフラの建設の他、既存のインフラの拡張や修復、サービス改善で、対象となる住民一人当たりのコストは最大7164ペソとすることが条件となっている。また連邦政府の資金援助は、人口数に応じて、また新設か修復かにより、30%から70%となることが規定されている。農村部の上下水インフラ部門の場合は、住民一人当たりのコストは最大12,672ペソ、また資金援助は50%から100%となる。

上下水サービス会社の総合開発分野は、人口5万~90万人の市町村の飲料水サービスの質改善のため、技術力、運営力、水道料金徴収能力、管理能力を向上させることを目的とし、連邦政府の援助は最大70%となる。汚水処理プラント部門は、市町村管轄の汚水処理プラントの処理能力を、省エネを考慮しつつ高めることを目的とし、処理水の再使用率に応じて30%から100%が援助される。

その他運営規則では、資金援助申請要件や、手続き手順、援助を受ける市町村の義務と権利、罰則、特例事項、モニタリング方法、指標の計算方法などが規定されている。

[1] https://www.dof.gob.mx/nota_detalle.php?codigo=5583232&fecha=31%2F12%2F2019

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