Veolia Water、インドのNagpurで造水プラントのDBO契約を受注

Veolia Waterは2008年6月9日、傘下のVeolia Water IndiaがインドMaharashtra州Nagpur市の造水プロジェクトの契約を獲得したことを明らかにした。契約総額は2400万ユーロ(約41億円)で、Veolia WaterはNagpur市が新設する造水プラントの設計、建設、および15年間にわたる運転(DBO)を請け負う。このプラントは造水能力が日量24万立方メートルで、VeoliaのMultifloラメラ沈殿プロセスを使用する。

Nagpur市においてVeolia Waterはすでに、既存の造水施設の改造工事を行ない、その造水能力を日量11万3000立方メートルから13万6000立方メートルに拡大した。同社はまた、サービス人口1万5000人のパイロット地区の配水ネットワークを、現在の時間給水体制から24時間連続給水に改めるべく改修する工事をすでにはじめている。Nagpur市における今回の新契約により、Veolia Waterはこの地域における長期ビジネス体制を確立するとともに、人口250万の同市への質のよい飲用水の供給のために技術面および運営面で最適なソリューションを提供する事業を継続する基盤を整えることができた。

 

今回の契約獲得について、Veolia WaterのCEO、Antoine Frérotはこう述べている。「水の問題がきわめて重要なこの地域においてVeolia Waterがなすべきことは、1日に3時間の断続的給水しかうけられていない住民のみなさんに、すくなくとも健康に問題のない水の連続した給水を保証することだ。このためにわれわれは、水質の問題にも取り組んでいかなければならない。この地域の水は、生活排水、産業排水、および農地からの流出物によって汚染されていることが多いからだ。われわれが建設する新プラントは、わが社のラメラ沈殿技術をインドで初めて利用したものになる」

この造水プラントの建設には30ヵ月を要し、その後、Veolia Waterが15年間にわたって運転を担当することになる。

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