東レは、淡水化用逆浸透RO膜の販売推進のための拠点を、2009年度中にサウジアラビアに開設する。
同社はすでに、現地スタッフによる販売拠点をドバイに設置している。しかし、サウジアラビアに開設が予定されている販売拠点には、現地スタッフに加えて、経験ゆたかな日本人のエンジニアリング・セールス・マネージャーを配置することにしている。東レはまた、オーストラリアにも同様の販売拠点を開設することを検討している。
サウジアラビアにおけるRO膜の受注拡大を東レが見込んでいるのは、同国の人口増加と水不足に対処するため淡水化プラントがいくつも新設されているからだ。
東レは、世界のRO膜市場で第3位のメーカーである。同社はサウジアラビアなどの中東諸国で積極的に販売を促進することにより、シェアを現在の21%から2010年には29%にしたいとしている。