2009年5月5日、David A. Patersonニューヨーク州知事は、環境の改善と支出の節約のために、州政府による1人用ボトル水の購入を、2010年5月1日までに全面的に廃止する知事令に署名をした。すなわち、この知事令は、州の施設での飲料用の1人用ボトル水と一定の大きさのボトル水を購入することを禁止するもので、これに伴い、州政府はこれらのボトルを全面的に廃止し、飲料水が出てくる噴水器や水道水の給水器といった代替となる飲料水を提供する新たな計画を、今後一年以内に策定することが義務付けられている。
同知事によれば、今回の措置は、飲料水用ボトルの利用によって発生する固形廃棄物や、ボトル飲料水を生産・輸送するのに使用されるエネルギーを削減する目的で導入されたという。
また、同知事令によれば、州総務局が、州の施設内の飲食施設内で、施設利用者が無料で水道水を利用できるようにするオプションを用意することとなる。
なお、今回の知事令では、代替の水を用意できない地域、公衆衛生上の理由でボトル・水が必要な時、および既に存在する契約上の責務と齟齬(そご)が生じるときは、適用が除外される。