欧州委員会、コスト回収原則に基づいて水価格を決定するよう求める――水枠組み指令

欧州委員会環境総局水ユニットのPeter Gammeltoftユニット長は、2009年9月29日、水枠組み指令(WFD:Water Framework Directive)を厳密に遵守するために、EU加盟国に対して水不足や水質汚染状況を考慮した価格決定を行なうよう求めた。

WFDは、消費者の効率的な水利用を促進するため、消費者に適切なインセンティブを与えることができる水価格政策を2010年までに導入するよう規定している。同指令は、水価格を決定するに当たり、汚染者負担原則に従って水資源のコスト回収原則を考慮するよう加盟国に求めており、関係者の中には、これは単純に水を提供する際にかかるコストを示すものだと主張する人がいる。しかしながら、Gammeltoft氏は、「WFDは全ての水利用とそれによる影響に対して適用されるものであり、コスト回収原則はすべてのコストを考慮するものでなければならない」とコメントしている。

水産業のロビー団体である欧州上下水道組合連合(EUREAU)は、大きな問題の一つとして農業セクターを挙げている。農業セクターは、主要な汚染源の一つであると同時に、かんがいのために大量の水を消費する。

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