米国の環境保護庁(EPA)のWaterSense(「水に対する良識」という意味か)プログラムは2010年7月14日、米国民に節水ができるやさしい選択をするよう勧めるための全国的な「We’re for Water(われわれは水を保全するためにある)」運動を始めた。
この運動は、パートナーのAmerican Waterとともに、国の端から端までを旅して、名所旧跡に立ち寄り、消費者にWaterSenseのラベルのついた製品の情報を与えることによって節水について広く伝えようとするものである。WaterSense製品では、一般的なモデルより約20 %水が少なく使われる。
EPAの水局担当のPeter Silva次官は、「昔なじみの非効率な配管設備をWaterSenseのラベルの付いた製品に取り替えるかそれとも日頃もっと水を効率的に使う行動をとるかのいずれかをすることによって、われわれは将来の世代のために節水を促進できる。WaterSenseは、環境を助け、金も残すのに役立つヒントを消費者に提供している」と述べた。
消費者は、3つの簡単な手順、すなわち、「調べる」、「ひねる」、そして「取り替える」、に従えば節水を始めることができる。
- 食用着色料を数滴トイレのタンクにたらすことによって音のしていない水もれが存在するかどうかを調べる。もし便器のなかにその色がでていれば、もれがあることになるので、タンクの弁を取り替えるという簡単なことで修理できる。
- WaterSenseのラベルの付いた浴室の蛇口用エアレーターをひねってつけて、流量の減少にはほとんど気づかないで、30 %水使用を減らすことができる。
- シャワーヘッドをWaterSenseのラベルの付いたものに取り替える。このシャワーヘッドは、水とエネルギーの使用は少ないが、水を多く使うモデルと同様な能力があるというものである。
WaterSenseプログラムは、水の使用効率のよい製品、新築住宅、および新しいサービスを使って水を少なく使う簡単な方法を人々に提供することによって米国の給水の将来を守ろうとするものである。
2009年にこのプログラムは、消費者が360億ガロン(約1億4000万m3)を超える水と2億6700万ドル(約230億円)の上下水道料金を節約するのに役立った。
下記のWe’re for Waterのウェブサイトの「ROAD TRIP」をクリックすると、上記の旅のルートを見ることができる。
http://www.epa.gov/watersense/wereforwater