中国・山東省が2011年から用水総量の規制を実施――水消費型産業などが対象

山東省用水総量規制管理弁法」が2011年1月1日から実施される。これは中国で初めての用水総量規制の地方規則である。ここでいう用水総量とは、一定区域内で開発利用可能な地表水、地下水及び区域外から入る水量の総和である。

この「弁法」によると、県クラス以上の人民政府は各自の行政区域の用水総量規制業務を担当し、かつ、水資源の開発利用、節約及び保護に関する主要な規制性の指標を社会発展総合評価システムに組み入れる。水資源の足りない地域では、水消費の大きな工業、農業、サービス業について制限を行う。県クラス以上の人民政府の水行政担当部署は、当該行政区域内の用水総量規制の監督と管理業務を担当する。

用水総量規制については、用水総量規制指標と年度用水規制指標管理を結びつけた制度を実行する。年度用水規制指標は、用水総量規制指標を超えてはならない。用水総量規制指標と年度用水規制指標は、当該地域の地表水、地下水及び区域外から入る水量をそれぞれ明確化しなければならない。用水総量規制指標は国民経済社会発展計画(訳注:いわゆる「5カ年計画」)のたびに一度ずつ発表する。年度用水規制指標は年一度ずつ発表するというものである。

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