欧州委員会は2012年末の水保全ためのブループリント(一連の計画)の策定に先駆けて、建物の水使用を削減するための一連の政策オプションの審議を行っている。それらのオプションの中には自主的もしくは強制的なラベル表示(トイレなど)が含まれる。
その他の製品に関わる措置としては最低水効率要求がある。また、欧州委員会は自主的あるいは強制的な水効率等級、建物の監査そして水使用に関する認証スキームなどの検討を行っている。さらに、水道メーターの設置や水道料金の引き上げなどの対策も浮上している。水枠組み指令(2000/60/EC)では加盟国に水サービスにコストリカバリーを適用するよう定めている。しかし、それらの実施は遅々として進んでおらず、いくつかの加盟国は水枠組み指令の部分的な不履行により勧告を受けている。
2011年11月16日に開始された審議は2012年2月8日まで実施される。欧州委員会環境総局が発行した予定表によると、建物に関する政策オプションへの提言は2012年3月までに完了する。2011年11月29日にはそれらのオプションについて審議を行うステークホルダーの会合が開催される。さらに欧州委員会は2013年に水効率に関する欧州イノベーションパートナーシップを立ち上げる予定である。しかし、もし商業的な視点が欠けていれば、イニシアチブは開始されない恐れがあるという。
URL:建物の水効率の審議に関する欧州委員会ウェブサイト
http://ec.europa.eu/environment/consultations/water_efficiency.htm
URL:ブループリントの策定に向けたスケジュール
http://ec.europa.eu/environment/water/blueprint/ia_en.htm