2014年7月31日、水の使用および水質汚染による環境影響を算定するための、新たな国際規格「ISO 14046:2014 Environmental management — Water footprint — Principles, requirements and guidelines(環境マネジメント-ウォーター・フットプリント-原理、要求事項および指針)」が発行された。本規格は、水に関連した潜在的な環境影響の算定、および、その環境影響を低減するための方策を示すものである。また、ライフサイクル・アセスメントの原理に基づいて作成された点も本規格の特徴である。原料の調達から製造の最終工程、さらに、製品の物流、使用および廃棄までを考慮したものとなっている。
この規格によって水の使用効率の改善、ならびに、製品、製造工程および組織での水資源管理の最適化が可能となる。加えて、ウォーター・フットプリントを評価することで、産業界、政府、非政府組織などの様々な組織の意思決定者は、水資源に関する彼ら自身の潜在的影響を把握することができるようになる。
製品や製造工程に対するウォーター・フットプリントの評価および報告といった作業の透明性、一貫性、そして信頼性が、このISO 14046によって得られることで、世界中の各種組織および各当局はその恩恵を受けるものと見込まれる。
なお、ISO 14046:2014の購入については以下URLより可能である。
http://www.iso.org/iso/catalogue_detail?csnumber=43263
世界の大都市における水ストレス
昨今、水の利用および水資源管理が、世界のサステナビリティに関する議論の中心となってきた。世界的NPOであるNature Conservancyの最近の研究成果では、ロンドンは水ストレスの最も大きな都市のひとつであることが分かった。この他には東京、デリー、メキシコシティ、上海、北京も水ストレスを受けているという。このNature Conservancyの研究は都市化による水供給の影響を調査したもので、世界中の500の大都市が対象となっている。それによると、米国内ではロサンゼルスが最大の水ストレスを被っているという。また、水ストレスが大きい都市を多く抱える国としてはインドおよび中国が挙げられているが、いずれも急速に都市化が進行している新興国である。