カリフォルニア州環境保護局環境健康有害性評価部(OEHHA)は2014年10月17日、9種類の化学物質について飲料水の公衆衛生目標値(PHG)――有意な急性または慢性健康リスクをもたらすおそれのない飲料水中汚染物質濃度で、これが州の第1種飲料水基準を定める際の基礎となっている――の改正手続きを開始したことを明らかにした。今回公表された改正の対象となるのは以下の9物質である。
- カルボフラン
- ジクワット
- エンドリン
- ラジウム226
- ラジウム228
- ストロンチウム90
- ベンチオカーブ
- トキサフェン
- トリチウム(三重水素)
このほかのPHG改正の動き
OEHHAは、飲料水汚染のさまざまな原因物質について、そのPHGを定期的に見直し、適宜改正をおこなっている。すでに見直しに着手したことが明らかにされている物質としては、トリハロメタンのPHGが2回目の意見募集を終えて次の段階に進んだところであり、また、2004年からこのかた未改正だった過塩素酸塩のPHGの改正が、まもなく完了する。これら以外の物質で、以前にPHG改正手続きの開始が公表され、現在改正作業中の物質は以下のとおりである。
- アラクロール
- アンチモン
- アトラジン/シマジン
- シアン化物
- フタル酸ジエチルヘキシル
- 1,1-ジクロロエタン
- 1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン
- 1,4-ジクロロベンゼン(パラクロロベンゼン)
- 1,1-ジクロロエチレン
- 1,2-ジクロロプロパン
- エチルベンゼン
- フッ化物
- ハロ酢酸
- 硝酸塩/亜硝酸塩
- ピクロラム
- 1,2,4-トリクロロベンゼン
- トリクロロエチレン
- キシレン
なお、OEHHAが9物資のPHGの改正手続き開始を明らかにした2014年10月17日付の告示は、以下のURLで読むことができる。
http://oehha.ca.gov/water/phg/pdf/2014PHGInitiationReport.pdf