インド、中央排水処理施設の排水基準を改正――硝酸性窒素やリン、バナジウムなど規制対象項目を追加

インド環境森林気候変動省(MoEF)は、2016年1月1日、中央排水処理施設(CETP:Common Effluent Treatment Plan)から排出される処理水の排水基準を改正する“環境保護改正規則”を官報にて公布した。本改正規則により、ボロン(B)が規制対象項目から削除された一方、硝酸性窒素(Nitrate)、リン(P)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、バナジウム(V)が新たに規制項目として追加された。また、これまで全クロムとして管理されていた規制項目が、3価クロムおよび6価クロムの2項目へと細分化された。さらに、本改正規則は一部の規制対象物質についてはその基準値を強化するとともに、繊維や有機化学、医薬品等の特定業種の廃水を処理する施設について、バイオアッセイ(生物学的検定法)を実施するよう求めている

中央排水処理施設の新たな排水基準が掲載された上述の官報は、以下のURLよりダウンロードできる。
http://egazette.nic.in/WriteReadData/2016/167429.pdf
※  インド官報は、ヒンディー語に続いて英語併記の形になっていますので、英語版を見る際にはスクロールして下のほうまでご覧下さい。

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