中国天津市、改正された汚水総合排出の強制標凖について意見を募集

中国天津市の市場および品質監督管理委員会は、2016年9月7日、改正された強制的な地方標凖「汚水総合排出標凖」(意見募集稿)を公布し、同年10月8日まで意見募集を行った。

同標凖は、2008年1月に公布されて以降、今回初めて改正されることとなる。意見募集稿によると、工業団地(開発区)の汚水処理場収集パイプラインシステムに排出する廃水は、本標凖に要求されている排出限度値を遵守するほかに、汚水排出業者が工業団地(開発区)汚水処理場とその汚水処理能力について当局と相談しながら汚水の排出に関する要求を決めることが可能である。その場合は、協議書を締結し、法により審査・許可権利を持つ環境保護主管部門に申請し許可を取得しなければならない。

また、今回の改正では、76項目の汚染物規制指標が追加された。現行の標凖の中の5項目の汚染物規制指標が81項目まで増加され、更に排出限度値も改正された。

なお、中国の国家環境保護標凖「汚水総合排出標凖」(GB8978-1996)の改正作業は6年が経ってもまだ終わっていないが、天津市が率先して地方の排出標凖を改正したことは、国の環境保護標凖の改正に関する考え方が反映されたものであると思われる。

天津市「汚水総合排出標凖」(意見募集稿)の原文は、以下のウェブサイトをご参照ください。
http://www.tjmqa.gov.cn/xwzx/tg/9625.html

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