中国環境保護部は2017年6月12日、「人体健康水質基準制定技術ガイドライン」および「環境および健康の現場調査技術規範 横断面調査」の2件の業界標準を公布した。この2件の業界標準の公布により、「環境・健康」に関する標準が正式に中国の国家環境保護標準体系に取り込まれるようになった。
それぞれの概要は下記の通り。
(1)「人体健康水質基準制定技術ガイドライン」は、地表水および水産物を提供可能の淡水水域における汚染物質による長期的に人体健康への影響(潜在的な影響も含む)がある水質基準値の制定に適用されており、データの収集・評価、参考データの確定、基準値の導出および水質基準値の審査など4つのステップを定めている。
(2)「環境および健康の現場調査技術規範 横断面調査」は、事業体が特定の時点および時期における生産経営活動により発生した環境汚染についての調査に適用されており、環境および健康調査のために遵守すべき基本原則を明確にし、予備調査と正式調査の内容およびプロセスを定めた。
環境保護部の公開情報によると、今後、「環境・健康」に関する管理規範類の標準の策定を促進するという。
なお、上述の2件の業界標準の原文は、下記のURLにて閲覧可能である(中国語:簡体字)。
- 「人体健康水質基準制定技術ガイドライン」
http://www.zhb.gov.cn/gkml/hbb/bgg/201706/t20170620_416369.htm - 「環境および健康の現場調査技術規範 横断面調査」
http://www.zhb.gov.cn/gkml/hbb/bgg/201706/t20170620_416368.htm