デンマーク環境保護庁、飲料水に関する規則を改定、水質検査を拡大

デンマーク環境保護庁は2017年10月27日、飲料水に関する規則と環境調査に関する規則を改正し、今後飲料水の品質を水道の蛇口と上下水や水道網で検査することを規定した。今回の改正はEUの飲料水指令の最新の変更をデンマークの規則に反映している。改正の主なポイントは以下の通りである。

  • 地方自治体は個々の水道事業者と協議して、給水設備と水道管路の管理方法を今後決定していく。
  • 飲料水中の物質検査リストが作成され、水中の細菌、農薬、その他の汚染物質についての分析を継続していくが、水の硬度や実際に健康に影響を与えないものを定期的に検査すべきではない。
  • 水道事業者は水の硬度を含む水質について消費者に継続して知らせなければいけない。

殺虫剤クロリダゾンからの分解生物のような、様々な有機ミクロ汚染物質の管理の新たな要求が導入され今後必須の検査の対象が増える。特に簡易水道では複数の物質を規制しなければいけない。

  • 自宅用の小規模水道事業者も、飲料水を管理する責任があり、このような事例の場合でも同庁は水質の重要性を国民に知らせる。

なお、同規則の改正は下記URLで参照可能(デンマーク語)である。
https://www.retsinformation.dk/Forms/R0710.aspx?id=194227
https://www.retsinformation.dk/Forms/R0710.aspx?id=194194

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