中国国家標準化管理委員会、工業団地における水循環利用など5つの国家標準の草案を公表

2018年1月15日、中国国家標準化管理委員会は「工業団地における水分類使用及び循環利用原則と要求」、「工業団地における廃気総合利用原則と要求」、「工業団地におけるインフラ施設グリーン化指標体系と評価方法」、「廃プラスチックの分類とコード」、「廃プラスチック再生利用技術規範」という5つの国家基準の草案を公表し、2月23日まで意見募集を実施している。

(1)「工業団地における水分類使用及び循環利用原則と要求」は工業団地の水源、給水、排水という分類、分類使用の原則、循環利用の原則、循環利用の要求について規定しており、主な内容は次のとおり。

  1. 全体総則として、工業団地内企業を対象に用水許可証制度、排出許可証を施行する
  2. グリーン生産を推進し、生産値単位当たり水消費量を削減する
  3. 工業団地環境施設の「三同時」制度(環境保護施設を主体工事と同時に設計し、同時に施工し、同時に稼働させるという管理制度)を実施する
  4. 生産排水の分類収集、水質別に応じた処理、現地処理を実施する
  5. 水資源の循環利用を奨励する。

(3)「工業団地におけるインフラ施設グリーン化指標体系と評価方法」は工業団地のインフラに対するグリーン化評価(Green evaluation)について規定した。同標準によれば、指標体系は主に8種類19項目から構成され、総合点数100点となっている。評価結果は点数によって一つ星、二つ星、三つ星という3級を設置した。70点以上は一つ星、80点以上は二つ星、90点以上は三つ星となる。具体的な指標としては、主にグリーン交通、給排水システム、エネルギー施設、環境保護施設、グリーン建築、照明施設、緑化、情報プラットフォームなどの8種類を含む。

今回の5つの基準草案に関する中国国家標準化管理委員会の発表は、下記のURLで閲覧できる(中国語:簡体字)。
http://www.sac.gov.cn/gzfw/zqyj/201801/t20180115_341343.htm

タグ「」の記事:

2020年7月10日
台湾環境保護署、「水汚染防止法事業分類および定義」の改正を公告――オイル貯蔵場や貯蔵施設の分類・定義を改める
2020年7月9日
米EPA、飲料水中の過塩素酸塩を規制しない方針を最終決定
2020年7月8日
ベトナム、水資源開発や排水の許可承認に関する手数料を暫定的に減額する通達を制定
2020年7月7日
ベトナム、水資源分野の違反に対する罰則を定める政令を制定
2020年7月6日
中国標準化研究院、「汚水処理装置一式」など3本の国家標準の意見募集稿を公表し意見募集