デンマーク環境庁、飲料水中のクロロタロニルの検査を指示

デンマーク環境庁は2019年4月23日、全自治体に対して、飲料水にクロロタロニル—スルファミン酸が含まれていないか早急に確認するよう指示した。クロロタロニルはデンマークにおいて、1982年から2000年まで、麦、ジャガイモ、豆、玉ねぎ、ベリー類などに対する殺菌剤として許可されていた。2019年3月22日にEUにおいて、当該物質は許可されず、使用されている国においては最長18か月の間に使用が中止されることが決まった。クロロタロニルはデンマークにおいては木材保護には許可されていなかったが、木材の塗料としては、以前は許可を必要としていなかったため、使用されていた。しかし2011年にEUで殺生物性製品規則が施行されたのちには使用されていない。

飲料水における殺生物性製品の検査については、その飲料水を飲んでよいかどうかの評価はデンマーク患者安全庁が行っている。消費者にもたらされる水源のサンプルをもとに評価されている。デンマーク工科大学食品研究所によって行われた健康上の評価は、0.01ミクログラム/リットルの制限値までは、その水を摂取することで健康上の問題が起こりうることを否定できないと示している。当該物質が健康上危険であるかどうかは、さらなる調査が必要であり、最終的な報告書は2019年8月に発表される予定である。また、浄化方法を開発している企業では、石炭フィルターが当該物質を取り除くことができるかどうか、その有効性を確認している。

同時に、飲料水に関する通達が改正され、クロロタロニル—スルファミン酸が飲料水における確認物質のリストに追加された。新しい通達は2019年5月10日に発効する。

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