インド、ゼロ排水(ZLD)を実施しない蒸留工場に対して操業停止を命令――ガンジス川の水質改善を目指して

インド・ウッタラーカンド州環境保護公害防止管理委員会(UEPPCB)は、2017年1月10日、砂糖などを製造する“The Bazpur Co-operative Sugar Factory Ltd.社”に対して事業停止を命令した。これは“水質汚染(防止および管理)法”に基づく措置であり、UEPPCBは蒸留ユニットのゼロ排水(ZLD:Zero Liquid Discharge)達成に向けたアクションプランが実施されるまで工場のすべてのプロセスを再稼働させないよう命じた。

インドではガンジス川の水質汚染が非常に大きな環境問題となっている。そのため、ガンジス川およびその支流の流域における排水規制の強化が進んでおり、連邦政府組織である中央公害管理員会(CPCB)およびUEPPCBは2015年3月に共同で、期限を定めてZLDを達成するよう求める通知を蒸留事業者に送付していた(2016年7月に再通知を実施)。加えて、州内のすべての蒸留事業者に発行される操業許可にはその条件としてZLDを達成することが要求された。

しかしながら、CPCBがガンジス川流域の工場に対して実施した立ち入り検査において、The Bazpur Co-operative Sugar Factory Ltd.社はZLDを達成していないことが明らかになった。加えて、達成に向けた道筋も見えないことから、今回の命令が発せられるに至ったものである。

操業停止を命じる2017年1月10日付の通知は、以下のURLよりダウンロードできる。
http://ueppcb.uk.gov.in/upload/contents/File-75.pdf

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