中国広東省、2018年における環境保全優先地域での汚水処理施設の基準適合改造プロジェクトの実施について通達

中国広東省の住宅・城郷建設庁、環境保護庁は2018年3月16日「環境保全優先地域(中国語:敏感地域)での汚水処理施設の基準適合改造プロジェクトの実施に関する通知」を発表し、2018年末までに広東省17市の汚水処理施設210ヵ所を対象に、排出基準の引き上げに向けた施設改造を推進する計画である。

これまで「広東省水汚染防止計画実施計画」などの政策では、環境保全優先地域(給水経路沿岸、重要ダムの集水域、沿岸海域直接集水域など)、都市部で地表水IV類基準未達成の水系などの地域における城鎮汚水処理施設は、2017年までに一級A基準、及び広東省地方基準「水汚染物排出制限値」(DB4426-2001[1]によって定められたより厳しい基準を達成しなければならない。また、新規建設、改築又は増築の城鎮汚水処理施設は、全面的に一級A基準、及び広東省地方基準「水汚染物排出制限値」(DB44/26-2001)のより厳しい基準を適用しなければならないと規定したが、これまで広東省ではわずか43か所が基準適合改造を完成したに過ぎないことが、今回の通達で分かった。

これを受けて広東省は今回、2018年末までに、環境保全優先地域(給水経路沿岸、重要ダムの集水域、沿岸海域直接集水域など)、都市部で地表水IV類基準未達成の水系における城鎮生活排出処理施設の基準適合改造プロジェクトを完成させ、対象施設が一級A基準及び広東省地方基準「水汚染物排出制限値」(DB44/26-2001)によって定められたより厳しい基準を達成するという計画を打ち出した。

対象となるのは広東全省の汚水処理場210ヵ所(都市別の内訳は下表の通り)で、改造される処理規模は合計で1372.2万トン/日に及ぶ。

都市名 対象となる汚水処理場の数
東莞市 41
広州市 30
佛山市 22
中山市 21
恵州市 17
湛江市 12
江門市 11
深圳市 10
汕頭市 9
陽江市 9
珠海市 8
汕尾市 6
茂名市 6
潮州市 4
河源市 2
掲陽市 1
韶関市 1

また、改造プロジェクトに対する要求として、各地は下水処理場の現状に基づき、省エネを考慮に入れて、TNTP規制に重きを置き、生物、化学など総合技術を利用し基準達成を確保しなければならないとしている。そして、技術選択について「工程改造より位置付けを優先;建設改造より運営最適化を優先;外部炭素源より内部炭素源を優先;化学脱リンより生物脱リンを優先」を原則としている。

広東省の「環境保全優先地域での汚水処理施設の基準適合改造プロジェクトの実施について通達」の原文は、下記のURLよりダンロード可能である(中国語:簡体字)。
http://www.gdep.gov.cn/zwxx_1/zfgw/shbtwj/201803/U020180319395288643171.pdf

[1] http://www.szhec.gov.cn/ztfw/zdywzt/pfwrwxkzhf/xgbz/201606/P020171216493984509020.pdf

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