コロンビアの住宅・都市・国土省は2018年11月8日、農村部の上下水プロジェクトの技術要件を規定する決議書第0844号を公布した。農村部の上水インフラ及び下水処理インフラのプロジェクト内容、計画、建設、立ち上げ、管理、運営、メンテナンスの技術要件を規定するもので、住宅・都市・国土省副大臣によれば、このような農村部の上下水インフラの技術規則はラテンアメリカでは初めてのもので、ボトルネックとなっている農村部の上下水インフラへの融資手続きや承認遅れの問題も改善されることが期待されている。
決議書では、農村部の上下水インフラプロジェクトの一般要件として、以下が規定されている。
- 上下水インフラに使われる機材や付属品は、継続して効率よく使えるものであること。
- 本決議書の技術要件に従って計画、設計、建設されたものであること。その他、上下水部門技術規則(RAS)第J巻の「農村部の代替上下水技術」で推奨されているベストプラクティスを取り入れてもよい。
- 上下水システムで使用するパイプやダクト、付属品は、水システム用のもので、2017年の住宅・都市、国土省決議書第501号で規定されている技術要件及び化学組成を遵守すること。
- プレハブ式のシステムを使用する場合は、設置場所の衛生条件や地形条件、構造条件などを考慮し、グラスファイバーなどの資材が使われている場合は、国内外の規格に準じたものを使用すること。
- 上水サービスや下水道、下水処理システムに接続できない離れた場所の住居には、2017年の農業・農村開発省令第890号及び2017年の同省決議書第179号の規定に従った個別のシステムを使えるようにすること。
- 使用する技術を選択する際には住民の意見を考慮する必要があるが、設計や建設、立ち上げにあたっては、本決議書の一般要件やシステムごとの特別要件に合わせること。
決議書ではこの他、様々な種類の農村向けの上下水システムの技術要件が規定されている。
決議書第0844号は、以下のサイトからダウンロード可能(スペイン語表記)。
http://www.minvivienda.gov.co/ResolucionesAgua/0844%20-%202018.pdf