サウジアラビア、淡水化プラントの近代化を計画

サウジアラビアのAbdullah Al-Hussayen水・電力大臣は、このほどアル・ジュバイルでおこなわれた海水淡水化公団(SWCC:Saline Water Conversion Corporation)の研修センターの修了式に出席した際、同国の淡水化について記者団に語った。

同大臣はまず、サウジアラビアが世界最大の淡水化による造水国で、日量300万立方メートルの水を生産していると述べた上で、淡水化プラントの近代化計画があることを明らかにした。

まず同大臣が指摘したのは、「淡水化によって得られた水は、一般の消費のために供給される水の55%ないし60%におよぶ」ということだった。

つぎに同大臣は、水の消費量を減らし、パイプラインの漏れを防止するための水・電力省の取組について触れ、こうした取組によって毎日およそ60万立方メートルの水が節約できるとし、「水の消費量を減らし、漏れを防ぐためのわれわれのキャンペーンは、うまくいった」と述べた。

Al-Hussayen大臣はまた、淡水化プラントのスペア・パーツについて、国内企業が高品質のものを生産できるようになったため、SWCCはその多くを輸入に頼らなくて済むようになったと述べた。同大臣はさらに、Marafiq発電・海水淡水化プラントが2009年末までには50万立方メートルの水をSWCCに供給し、それを東部州のいくつかの都市に供給できるようになると語った。

いっぽう、SWCCのFehaid Al-Sharief総裁は、専門家チームが現在、SWCCの民営化について検討していることを明らかにし、「民営化計画が4ヵ月以内に策定され、最高経済評議会の承認を仰ぐことになるだろう」と述べた。

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