Suez Environment、石油・ガス市場への戦略的展開を視野にProcess Groupを買収

Suez Environmentは2014年6月26日、産業用水市場でよく知られたProcess Groupを、子会社のDegremontを通じて買収したことを明らかにした。Suez Environmentはこの買収を、産業用水市場における大幅な成長という目標を達成するための戦略の一環であるとしている。

中東、東南アジア、オーストラリアに拠点をもつProcess Group

世界の石油・ガス産業向け設備のエンジニアリング、設計、製作、運転立ち上げを専門とするProcess Groupは、オーストラリアのメルボルン、シンガポール、およびアラブ首長国連邦のアブダビに拠点をもっている。Process Groupはガス脱水、ガス・スウィートニング、油汚濁水処理、サンド・マネジメントなどの技術ソリューションを必要とする複雑で挑戦的なプロジェクトを手がけている。1978年に創立された同社は、さまざまな国籍をもつ従業員120人を擁し、年間売上はおよそ6000万ユーロ(約80億円)である。

Suez Environmentはこの買収により、中東、東南アジア、およびオーストラリアにおける拠点を拡大し、石油・ガス産業の上流と下流の両方に向けた技術とポートフォリオを強化することができる。Process Groupは、Suez Environmentにとって石油・ガス産業用水市場における可能性をひろげてくれるばかりでなく、世界中の産業顧客にソリューションと技術の完全なポートフォリオを提供するための補完的役割を、業務、技術の両面においてはたすことになる。Process Groupの買収によってSuez Environmentは、Shell、BHP Billiton、Chevron、Premier、Exxon Mobilなどの、石油・ガス分野のグローバル企業を含む顧客ポートフォリオを完成させることができる。

産業用水市場に向けた戦略的買収

石油・ガス分野は、Suez Environmentが産業用水市場に展開する上できわめて重要なターゲットのひとつとなっている。ますます厳しさを増す環境規制が、あらゆる地域における成長の大きな可能性をたしかなものにしている。Suez EnvironmentにとってProcess Groupの買収は、4つの優先戦略のひとつである産業用水分野へのさらなる展開をめざす買収戦略に完全に沿ったものである。

この買収について、Suez Environmentで国際業務を担当するMarie-Ange Debon CEO代理はこう述べている。「Process GroupがSuez Environmentに加わったのは、よろこばしいことだ。これは、石油・ガス産業向け水市場におけるわれわれの地位を強固にしてくれるにちがいない。われわれの目標は、石油・ガス産業向けのサービス、ソリューション、そして技術において、他社よりも好まれるパートナーになることだ。わが社のポートフォリオにProcess Groupの技術が加わることにより、成長のさなかにあるこの市場に戦略的に展開していける可能性がいっそう高まった。

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