アルゼンチン公共事業・住宅省副大臣、水道普及100%、下水普及75%を目指し、440億米ドルの投資を要する「国家水計画」の開始を発表

本稿はエンヴィックス「水ビジネス・ジャーナル」の無料サンプル記事です。
季刊レポート(年4回)の配信につき1件程度公開しています。
水ビジネス・ジャーナルをご契約いただくと、2,411件(2018年9月現在)の記事の閲覧・各種検索機能をご利用いただけます。
» サービス案内・ご購読はこちら

アルゼンチンの公共事業・住宅省は2016年2月15日に、15年間で440億米ドルの投資を必要とする「国家水計画」を発表しているが、同省の水資源部門副大臣によるとそれが実行段階に入った。国家水計画は、水道普及率100%と下水普及率75%を目指すもので、ダムの建設などの大規模プロジェクトも含まれており、2020年代初めまでには210億米ドルの投資が必要となる。副大臣によれば、今年の投資額は16億米ドル、また2019年には54億米ドルの投資が予定されている。

また副大臣は、アルゼンチンのインフラへの投資額は現在GDPの2%にとどまっているが、これは適正水準の6%であるべきであると述べ、インフラ投資は現状国庫と政府間国際組織の融資でまかなわれているが、新しい形として投資信託によるインフラ整備が予定されていると説明した。

現在既に始まっている上下水インフラ建設には、32億米ドル投資のコルドバ市の浄水システム建設、4億米ドル投資のリオ・クアルト市の汚水処理場建設や、北部の10の県での77億米ドル投資による上下水インフラ整備工事がある。ブエノスアイレスの汚水を運ぶ40kmの下水トンネル建設を含むリアチュエロの下水インフラ工事は、既に12億米ドルの世銀の融資が決まっている。

アルゼンチンの2015年の水道普及率は84.4%、下水普及率は58.4%となっている。また下水の浄化率に関する正確な情報はないが、15-20%と推定されている。しかし首都圏をみると地区により格差が大きく、ブエノスアイレス市の水道普及率は99.6%であるが、周辺都市を含めた首都圏では70%に過ぎず、地域によってはわずか18%以下というところもある。また下水普及に関しては、ブエノスアイレス市は98.7%であるが、首都圏のその他の地域では38%となっており、10%以下という地区もある。全国レベルでみると、国民の62%が住む人口10万人以上の31の都市では、水道普及率は86%で下水普及率は62%、その他の人口2000人以上10万人以下の1067の市では、水道普及率は90%、下水普及率は52%となっている。また国民の7.7%が住む農村地域では、水道普及は79%、下水普及は8%となっている。

2016年に発表された「国家水計画」は、以下のサイトでダウンロード可能(西語表記)。
http://www.mininterior.gov.ar/plan/docs/PNSAPyS-2016-03-16.pdf

本稿は、国内唯一の水ビジネス情報専門サービス「水ビジネス・ジャーナル」の無料サンプル記事です。
本WEBサイトでは、国・地域別企業別記事テーマ等の充実した分類から、水ビジネス情報をお探しいただけます(一部のサンプル記事を除き、記事閲覧は要契約・有料です)。是非とも採用をご検討ください。

» サンプル記事一覧
» 水ビジネス・ジャーナルについて
» 個別委託調査

タグ「, , 」の記事:

2018年7月31日
ブラジル政府、市町村が上下水インフラ建設を民間企業と契約出来るようにする暫定措置を公布
2018年7月30日
アラブ首長国連邦ShurooqとBESIX、シャールジャ排水処理プロジェクトの持続可能な開発へ投資
2018年7月30日
中国天津市水務局、「天津市都市部非住民の水使用における規定量超過時累進割増料金制度構築の実施計画(試行)」を通達
2018年7月13日
スウェーデン環境・エネルギー省、下水汚泥の農地への散布禁止と汚泥中のリン再利用に向けた調査委員会を発足
2018年7月11日
英国、2018年水供給(水質)規則でリスクベースのサンプリングと水質分析法を導入