2017年5月12日に現地で報じられたところによると、ベトナムで韓国の電子部品メーカーが工場排水の水質基準に違反したとして、罰金と是正措置命令を受けたという。この韓国メーカーは、2013年2月からベトナム・バクニン省で操業を開始しているYestech Vina社で、サムスン電子を含む国内外の企業に携帯電話やスマートウォッチ用の部品を製造する100%韓国資本のメーカーである。
バクニン省人民委員会は、クエボ(Que Vo)工業団地に位置するYestech Vina社が工場廃水を未処理のまま雨水管に流し、排水基準に違反したとして同社に2億ドン(約98万円)の罰金を課した。また、さらなる排水の排出を禁止するとともに、ベトナム技術基準に適合した排水処理システムを今後2カ月以内に導入するよう命じた。Yestech Vina社は、この命令の内容に10日以内に従わなければならない。この期間内に何ら措置がとられなかった場合、さらなる法的な追加的制裁が執られるという。
なお、Yestech Vina社がバクニン省人民委員会から排水基準違反を理由として制裁を受けるのは2016年4月に続き2度目である。また、これと同様の事例として、同じくクエボ工業団地内の韓国資本の電話部品メーカー、Willtech Vina社が排水基準に違反し、バクニン省から1億3300万ドン(約65万円)の罰金を課せられている