中国住宅城郷建設部は、2018年7月19日に「室外排水設計標準」(意見募集稿)を公表し、意見募集を実施している。2016年の「住宅城郷建設部の2017年工程建設標準規範制定・改正及び関連事業計画に関する通知」の発表により、「室外排水設計標準」を含めたエンジニアリング関連強制国家標準の策定作業が開始されていたもので、同標準は上海市市政工程設計研究総院が中心となって作成された。
今回の意見募集稿によれば、新標準は総則、用語、排水工程、設計流量と水質、排水管渠と付属施設、排水機場、汚水と再生水処理、汚泥処理、スマートコントロールなどの内容で構成されている。都市部、工業区と住宅地に位置する永久性室外排水施設の新規建設、拡張及び改築事業が同標準の適用対象となる。農村部と臨時性の排水処理施設は対象外となる。その中で、工業区の室外排水施設と工業企業が前処理を行い、一定の基準を満たし、生活排水管路に排水可能となる工業廃水処理場の建設が規定されている。
そして、今回の改正について、第3章「排水システム」を追加し、室外排水の定義と組成を具体的に解説した。この「排水システム」とは雨水システムと汚水システムを指す。
第5章の排水管渠と付属施設では、総合管廊、逆サイホン、高架道路、アンダーパス部の排水などに対する要求を規定した。
第6章の排水機場では、アンダーパス部ボンプ場集水池に対する要求を規定した。
第7章の汚水処理と水再生処理の部分では、生物ろ過池、生物濾過タワーと土地処理などの技術を削除し、MBRとMBBR、人工湿地など広く応用されて安定化した運転が可能な技術を追加した。
第8章の汚泥処理において、高固形分嫌気消化、好気消化、高度脱水、汚泥乾燥焼却などの内容を追加;汚水処理と汚泥処理の設計基準を追加または引き上げた。
第9章はスマートコントロールに名称を変え、スマート化と情報化関連要求を追加した。
「室外排水設計標準」(意見募集稿)の原文は、下記のURLよりダンロード可能である(中国語:簡体字)。
http://www.mohurd.gov.cn/wjfb/201807/t20180720_236900.html