米EPA、水再利用アクション・プランを策定へ

米環境保護庁(EPA)は2019年2月27日、サンフランシスコでひらかれた水再利用ワークショップにおいて、水資源の有効利用を促進する「水再利用アクション・プラン」を策定することを明らかにした。EPAは、このアクション・プランがめざす水再利用を総合的な水資源管理の重要な一要素と位置づけており、連邦政府、州政府、および水関連のステークホルダーらのあいだの話し合いを進め、アクション・プランの策定と実施のための新たなパートナーシップを構築するとしている。このアクション・プランの原案は、2019年9月にサンディエゴでひらかれる水再利用年次シンポジウムで公表される予定である。

策定にあたっての考慮事項

EPAは再利用される水の用途として農業用、飲用、地下水涵養、産業プロセス、環境修復などを挙げている。また、アクション・プラン策定にあたって考慮すべき事項として以下を示している。

  • 技術の向上:技術の開発、試行、実証、およびデータの検討
  • 連邦、州など各レベルの政府における規制と政策の分析:公衆衛生面の配慮や、進捗の障碍となる事柄への対処など
  • 資金面での配慮:利用可能な資金調達メカニズムの拡大や明確化など
  • 性能面での要求事項:意図された用途に対し、再利用水の水質が適切であることを確保するために必要な事項など
  • 水の利用可能性に関するデータへのアクセス:水源域ベースの情報共有の促進など
  • 積極的アウトリーチ:再利用水を国民に総合的水管理の一環として捉えてもらうための取組など

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