中国水利部河川・湖管理司は2020年3月に「2020年河川・湖管理業務要点」(以下、「要点」)を公布し、河長制・湖長制および河川・湖管理業務の強化を図る方針を示した。
同「要点」によれば、2020年河川・湖管理業務は河長制・湖長制実効性の向上を目指し、不正行為の取締り、砂の採掘総合管理、長江・黄河の保護、秘密裏に行う関連調査の展開などの内容を含んでいる。
2020年河川・湖管理業務の主な内容は具体的に以下のようである。
- 河長制・湖長制実効性の向上:制度の詳細化、河長・湖長評価制度の確立、奨励措置の実施、河長・湖長表彰の実施、優秀事例の宣伝、業務実施の促進などの内容が含まれている。
- 取り締まり業務実施の常時化・規範化の促進:「四乱」と呼ばれる河川・湖の不正独占、採掘および河川・湖沿岸における不正建築、野積みなどの取り締まりを常に行う。また、取り締まり業務実施の規範化や日常巡査、監督管理の強化も含まれている。
- 長江防衛戦や「四乱」殲滅戦の勝ち取り:9省2441件の長江沿岸地域不正利用事業における取り締まりの実施、黄河沿岸地域不正利用事業における取り締まりの実施、長江・黄河の川筋における砂の違法採掘における取り締まりの強化、黄河流域河長制・湖長制メカニズムの完備などを行う。
- 川筋における砂の採掘総合管理の強化:砂の違法採掘管理責任制度を導入し、関連措置を行い、川筋における砂の採掘の許可発給業務を規範化し、違法採掘を取り締まり、浚渫土砂の再生利用を促進する。
- 河長制・湖長制および河川・湖管理業務実施状況に対する秘密裏に行う調査のさらなる強化:各河川・湖に対する秘密裏に行う巡回検査、重要河川・湖に対する目標特定的な、秘密裏に行う調査を展開する。また、市民に告発された河川・湖関連問題を重点的に解決する。