EngieとSuez、サウジのキングダム・シティ・プロジェクト開発での協働に関する覚書に署名

フランスのエネルギーと水の最大手企業、EngieとSuez(ともに本社はパリ)は2015年10月13日、サウジアラビアのキングダム・シティ・プロジェクトに両社が合同で電力や上下水道サービスなどを提供することを定めた覚書をJeddah Economic Company(JEC)と交わしたことを明らかにした。キングダム・シティは、住宅、ホテル、オフィスなど、商業施設と居住施設の両方にまたがる開発プロジェクトで、その中核として建設されているのが、完成すれば世界一の高さとなるキングダム・タワーである。このプロジェクトは、ジェッダ北部のオブハー地区の大規模都市開発を目的としたもので、地域冷房、グリーン・モビリティ、水利用の最適化などの技術を駆使したスマートで持続可能な新しい町の建設をめざしている

上下水道や電力など5分野でソリューションを提供

EngieとSuezは今回の覚書にもとづき、上下水道管理、発電と電力供給、都市インフラと施設の管理、グリーン・モビリティ、および地域冷房の5分野で、ソリューション提供のロードマップを共同で策定する。

今回の覚書調印についてEngieのGerard Mestrallet CEO兼会長はこう述べている。「サウジアラビアにおけるこのすばらしいプロジェクトの覚書に署名することができたのは、まことによろこばしいことだ。サウジアラビアでわれわれはこれまでも、おもに官民パートナーシップによる電力と水の分野の開発に長期的投資をおこなってきた。今回の覚書は、キングダム・シティのようなスマートで持続可能な都市開発において、分野横断的で包括的なソリューションをカスタマイズされたかたちで提供することのできるEngieの能力と意欲の高さを示している」

また、SuezのJean-Louis CEOはこう述べている。「今回の覚書調印は、Suezの立場を強化するとともに、サウジアラビアとの親密な関係をさらに発展させるものだ。われわれは1950年以来サウジアラビアで事業を営んできた。とりわけ、最近7年間は、Jeddah Water ServicesおよびNational Water Companyとのパートナーシップを通して、ジェッダ市の上下水道サービスに取り組んできた。この覚書によってSuezは、ジェッダがみずからを国際的視点で見た近代的な地方都市としてあらためて位置づけるのを支援する大いなる機会を得たわけで、今後、キングダム・シティ・プロジェクトを持続可能な開発という点で世界の手本にするべく、環境とモビリティのスマートなソリューションを提供していく」

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